🥚イースターを楽しもう!

イースターを楽しもう!

イースターエッグにちなんで”たまご”の絵本

イースターのたまごと言えば、外国のドラマ、アニメなどで、子どもたちがせっせせっせと色付けしていたり、だれもやらないものだから、お母さんが文句たらたらで適当に色付けして、庭に隠してまわっているのを見たことを思い出します。

まずは?(たまご)がでてくる絵本をどうぞ。


「たまご」が「たまご」の形で出てくる絵本

「きんのたまごのほん」
マーガレット・ワイズ・ブラウン(作) レナード・ワイガード(絵)
渡辺茂男(訳) 童話館出版

?は?を見つけました。?の中は、何? いろいろと考えてみます。そして、?の上に乗っかったり、石を投げつけてみたり。そんなことをしているうちに?は眠くなってくるのです。?の横で眠り込む?。
?の中から音がして、中から?が出てくるのです。?は、そばにいる?を起こそうとしますが、なかなか起きてくれません。
目を覚ました?が口にした言葉は…

とてもゴージャスな表紙絵ですね。ぜひ、ご覧になってください。


「たまごのえほん」
いしかわこうじ(作) 童心社

ひよこ、かたつむり…… たまごの中から、かわいい あかちゃんが生まれてきます。ページが三つの方向に開くしかけですが、その様子が 生まれたあかちゃんが顔を出して「こんにちは」をしているようです。

ロングセラーの絵本です。
• 第44回造本装幀コンクール日本書籍出版協会理事長賞


「たまごのあかちゃん」
神沢利子(文) 柳生弦一郎(絵) 福音館書店

たまごのなかにいるあかちゃん。「出ておいで」と声をかけられて、どうぶつのあかちゃんたちが出てきます。いろいろな大きさのたまごから、いろいろなあかちゃんが出てきます。あかちゃんたちの表情は、みんなとてもうれしそうですよ。見ているこちらも楽しくなれる、そんな絵本です。


「うずらかあさんとたまご」
島野 雫(作・絵) 教育画劇

うずらのかあさんの大事な小さなたまごが、コロコロ転がってどこかへ行ってしまいました。かあさんは必死で探します。そこへ、ヘビさんが現れて、一緒に探してくれることに。「で、何を探すの?」 かあさんは「たまご」のことを言えば「へびが食べてしまうかも」と心配します。「小さくてまるいもの」と、かあさんはごまかします。カラスやオオカミも協力を申しでてくれるのですが……
うずらのかあさんの心情を、お察しします。


「ゾウのホートン たまごをかえす」
ドクター・スース(作・絵) 白木 茂(訳) 偕成社

鳥のメイジーに「たまごを抱いてくれ」と頼まれたぞうのホートン。
木の上で?をあたためます。どんなに天気が悪くてもあたため続けます。季節が移り変わっても、ホートンは変わらずにあたため続けます。
がんばれ、ホートン!


「ともだちのたまご」
さえぐさひろこ(作) 石井 勉(絵) 童心社

ちびうさぎはひっこしてきたばかりで、友だちがいません。「友だちになって」と言ってもだれも友だちになってくれません。そんなとき、カラスが「ともだちのたまご」をくれます。そんな様子をキツネがそばで見ています。
たまごを大事にするちびうさぎが、健気です。

「落ちていた「たまご」の絵本

「びっくりたまご」
レオ・レオニ(作) 谷川俊太郎(訳) 好学社

三匹のかえるがたまごを見つけました。たまごから出てきたのは、ワニのあかちゃん。でも、かえるたちは、「ニワトリ」だと信じています。


「ふしぎなたまご」
ディック・ブルーナ(作・絵) いしいももこ(訳) 福音館書店

野原におちていたたまご。みつけたどうぶつたちは、みんな「わたしのものだ」と主張します。たまごから出てきたのは、アヒルの子。アヒルの子はおなかがペコペコ。いぬさんたちは、アヒルの子のごはんを探しに行きます。

•この絵本は「赤ちゃん絵本」。赤ちゃんのはじめての絵本にどうぞ。
                   (サイズは、17×17㎝です)

「たまご」料理が出てくる絵本

ぞうのたまごのたまごやき
寺村輝夫(作) 長新太(絵) 福音館書店

「おしゃべりなたまごやき」の王さまに王子様が誕生しました。
たまご大好きの王様。そのお祝いは、やっぱり「たまごやき」です。国中の人々にごちそうするということで、それには大きなたまごが必要。そこで、王様は「ぞうのたまご」で作るようにと命じます。大臣と兵隊は、「?の?」さがしに出発です! さて、どうなりますか。

たまごをどうぞ
五味太郎(作・絵) 佼成出版社

大きなたまごを見つけたおじいさんとおばあさん。「大きなたまご」への期待がふくらみます。大きなたまごから生まれたのは……
小さなたまごで作ってみたのは、オムレツ。とても、おいしかったようです。

「たまご」のキャラクター絵本

たまごさんがね‥
とよたかずひこ(作・絵) 童心社

ころころころころころころころころころころころころころころころころころころころころころころころころ、転がって割れた、たまごさん。それなのに、「しんぱいごむよう!」と言えてしまいます。そして、たまご友だちをたくさん集めて、できたものは……

ゆでたまごひめとみーとどろぼーる
苅田澄子(作) 山村浩二(絵) 教育画劇

ゆでたまごひめの住むお城は、お弁当箱。お城の宝物をねらうのは、ミートボールの泥棒三人組。ゆでたまごひめは、泥棒退治に自らお出まし。が、ミートボールのたれに落ちて、茶色に染まってしまいます。泥棒たちは、茶色になったゆでたまごひめを自分たちの仲間と思ってしまいます。そして……

イースターバニーにちなんで”うさぎ”の絵本

“うさぎ”もイースターにはかかせません。多産のうさぎもイースターの象徴とされています。イースターバニー。イースターのうさぎ。
外国の映画や小説などでのイースターのシーンでは、親族や会社のパーティで男性が”イースターのうさぎちゃん”に仮装してよく登場してきますよね。いずれも愉快で笑える明るいシーンです。
欧米の人たちにとってイースターは、春を迎える大切な祝日なのですね。
では、?(うさぎ)の絵本をどうぞ。

ちびうさぎ

クリストファーのしあわせないちにち
バレリー・ゴルバチョフ(作・絵) 三原泉(訳) 偕成社

子うさぎのクリストファーは、数の数え方を教わりました。そうなると、実践しないではいられませんよね。子うさぎくんは、家のなかのあらゆるものを数えます。次は外へでて、いろいろなものを数えます。そして、夜になりました。子うさぎくんは、寝る前に何を数えはじめたでしょうか?

もぐらくんとまいごのうさぎ
ヨゼフ・ブルクネル(作) ズデネック・ミレル(絵) 
木村有子(訳) 偕成社

もぐらくんは、まいごのうさぎくんのために、おかあさんを探してあげます。
チェコの人気者「もぐらくん」のシリーズ。1957年から始まった大人気のロングセラー作品です。1998年には、映画化もされています。

うさぎたちのにわ
レオ・レオニ(作・絵) 好学社

おじいさんうさぎは、2匹の子うさぎに「りんごはたべるな」と言って出かけます。その言いつけどおりに、にんじんだけを食べていましたが、にんじんがなくなってしまいました。すると、にんじんが木からさがっているのを見つけ、食べようとします。しかし、それはへびのしっぽでした。そのへびは、子うさぎたちにおいしいりんごをすすめます。そして……

ちびうさぎ
キャサリン・アリソン(作) ピアーズ・ハーパー(絵) 
栗栖カイ(訳) 
ブロンズ新社

末っ子のちびうさぎは、とてもさびしい思いをしています。パパとママはお仕事が忙しいし、おにいちゃんも遊んでくれません。こうなったら、外へ出て新しいパパとママとおにいちゃんを見つけなくちゃ。

外国の民話

ひつじかいとうさぎ(再版) ラトビア民話
  こどものとも年中向き 2017年11月号
うちだりさこ(作) すずきこうじ(絵) 福音館書店

逃げたうさぎを追う羊飼い。羊飼いは、オオカミに「うさぎを捕まえてくれ」と言うが、捕まえてくれません。自分でやれと言うのです。つづいて、こん棒に会うと「オオカミを○○してくれ」と言いますが、こん棒からはまたもつれない返事です。こんなふうに、出会うたびごとにお願いをして、断られていきます。しかし、クマはちょっと違います。

きつねとうさぎ ロシアの昔話
フランチェスカ・ヤールブソワ(絵) 
ユーリー・ノルシュテイン(構成)
こじまひろこ(訳) 
福音館書店

氷の家が解けてしまったキツネ。ウサギの家をとってしまいます。オオカミたちに助けをもとめます。キツネはしぶとくて、うまくいきません。そこへ、やってきたのが、オンドリです。オンドリの脅し文句に、キツネはあっという間に逃げて行きます。さて、オンドリは何といったでしょうか。

うさぎのみみはなぜながい メキシコ民話
北川民次(作・絵) 福音館書店

うさぎは「大きな体」が欲しかった。小さいといじめられるから。
神様に願った。神様は「トラ・ワニ・サルの皮をとることができたら」願いをかなえると言う。うさぎは見事にやりとげるのですが……
神様が願いを聞き届けてくれたのは、一部分だけだった。もう、お分かりですね。うさぎがかしこすぎたために、こうなってしまったのですね。

北川民次さんは、メキシコで絵を描き続けた画家。
素敵な昔話絵本です。

いたずらうさぎチュローチュ
田島征彦(作) 童心社

チュローチュは、いたずら大好き。だれかをだまして楽しんでさえいるのです。そんなとき、けがをしてしまうのですが、やぎから親切にしてもらいます。その親切がチュローチュを変えていくのです。
カンボジアの昔話をもとに創作されたものだそうです。

友だちっていいな

さびしいはさびしくない
内田麟太郎(作) 田頭よしたか(絵) 教育画劇

うさぎとくまは、たぬきに声をかけます。「ともだちになろうよ」
たぬきは、拒絶。ともだちなんかいらない。さびしくない。
やさしいうさぎとくまは、どうにかたぬきの心を開かせようとします。
おまじないの言葉「なかよししよかな」

ともだちになろうよ
中川ひろたか(作) ひろかわさえこ(絵) アリス館

うさぎに「ともだちになろう」と言われるワニ。
ともだちなんかいらないと思うワニ。でも、うさぎはワニとともだちになりたくて、一生懸命にがんばります。かわいらしくて、いじらしくて、ほほえましい。
最後には、ワニも「ともだちもいいかも」って……

たからさがし
中川李枝子(作) 大村百合子(絵) 福音館書店

男の子とうさぎは、棒を見つけました。ふたり、同時にです。ふたりとも、自分のものにしたいのです。そこで、勝負で決着することしました。かけっこ、幅跳び、いろいろなことをやってみたけれど勝負はつきません。そこで、おばあちゃんの提案で、ふたりは”たからさがし”をすることにします。

うさぎがいっぱい

うさぎたちとふしぎなこうじょう
アダム・グリーン(作) レナード・ワイズガード(絵)
 こみやゆう(訳)
 
好学社

人のいなくなった工場があります。そこに、うさぎが2匹やってきてすみはじめました。2匹だったうさぎは、だんだんと増えていきます。4匹、8匹と白や黒やいろいろな色のうさぎ、大きさの違ううさぎ、耳の長いうさぎや耳の短いうさぎとたくさんのうさぎたち。1匹のうさぎが、工場のなかの何かのボタンを押してしまいました。すると、工場が動き出します。そして、何かが作られはじめます。いろいろなものがつぎつぎに出来てきます。どんなものなんだろう?
素敵な絵とともに楽しんでください。

うさぎがいっぱい
リチャード・スキャリー(作) 木坂涼(訳) 好学社

いろいろなうさぎがいます。色が違ったり、しっぽの形が違ったり、大きなうさぎや小さなうさぎ、耳の大きさもさまざま。住む地域によってもいろいろです。季節ごとに毛の色が変わったりもします。うさぎについてやさしく教えてくれる絵本です。素敵なうさぎの絵とともに、知識を深めてみましょう。
手をのばしてやわらかなその毛にさわってみたくなります。

ぬいぐるみのうさぎ

うさぎのぴこぴこ
山崎陽子(作) いもとようこ(絵) 至光社

トラックの荷台から落ちたバスケット。そのなかに入っていたのはぬいぐるみ。それを見つけたうさぎの親子。うさぎたちとぬいぐるみのぴこぴこの生活がはじまります。ぴこぴこに振り回される感のある、うさぎの親子です。それでも、心が通じあい、別れのときはつらくなります。
いもとようこさんのやわらかな絵がいいですね。

ビロードうさぎ
マージェリィ・ウィリアムズ(作) ウィリアム・ニコルソ(絵) 石井桃子(訳) 童話館出版

男の子がプレゼントにもらったのは、ビロードのうさぎのぬいぐるみ。子ども部屋に長くいる木馬から「子どもにかわいがってもらったらおもちゃは本物になることができる」と聞きます。でも、男の子が重い病気になったあと、うさぎに悲しいことが起こります。そこに現れたのが、妖精です。ビロードのうさぎは本物に……
1922年に刊行されたイギリスの名作です。石井桃子さんの訳でお楽しみください。

フェリックスの手紙 小さなウサギの世界旅行
アネッテ・ランゲン(作) コンスタンツァ・ドロープ(絵)
 栗栖カイ(訳)
 
ブロンズ新社

ソフィーは、空港でうさぎのぬいぐるみを失くしてしまいます。がっくりくるソフィー。そのソフィーにロンドンから手紙が届きます。うさぎのぬいぐるみのフェリックスからです。「このまま旅をつづける」とのこと。旅するうさぎ、フェリックス。パリ、ローマ…ニューヨーク。旅の空からフェリックスの手紙が届きます。
絵本のなかに手紙が貼られていて、旅につきものの写真やおみやげも掲載。旅した国のシールもついています。

避けられない運命

ほしのはな
武鹿悦子(作) 太田大八(絵) 童心社

うさぎのキジとチャコ。2匹は出会い、夫婦になった。そして、3匹の子うさぎの親になった。親は、子を育て敵から守ってやる。やがて、子うさぎも親になる。親からしてもらったこと、教わったことが、しるべとして子うさぎたちのなかに息づいているからこその継続がある。命の連鎖が確固として存在するかげには、その命を犠牲にしてもということも含まれているのだ。過酷な世界だ。
それでも、あたらしい命が誕生しつづけるという希望があるから、すばらしい。

野うさぎのフルー
リダ・フォシェ(作) フェードル・ロジャンコフスキー(絵) 
石井桃子(訳)
 
童話館出版

うさぎのフルーはひとりぼっちになってしまいました。お父さん、お母さん、いもうと。みんないなくなってしまった。神様からの授かりもの、「隠れ蓑」「魔法の耳」「七里靴」。フルーは、ひとりで生きていきます。そして、キャプシーヌに出会い、ふたりの日々がはじまります。しかし、無情な別れが来てしまう。季節は流れていく。そよ風にのってフルーのもとに届いたにおいがあった。それはなつかしくて愛しいものだった。

文字のない絵本

ふたごのうさぎ
ダフネ・ロウター(著) NHK出版

うさぎたちが、ページのなかで過ごしています。
文字は書かれていません。
表紙のシーンにも引き込まれてしまいます。
絵本を見た方がご自身で、うさぎたちのドラマをが演出してみてください。

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