父の日 Father’s Day
きっかけ
1909年にアメリカ・ワシントン州スポケーンの女性(ソノラ・スマート・ドッド)が亡くなった父を讃えるために、父親の誕生月の6月に教会の牧師に礼拝をしてもらったことが、きっかけとされています。
最初の「父の日」
1910年6月19日、スポケーンで最初の祝典が行われた。
「父の日」の認知
1916年、スポケーンで、アメリカ合衆国第28代大統領ウッドロー・ウィルソンが「父の日」の演説を行ったことから。
「父の日」は6月第3日曜日
1966年、第36代大統領リンドン・ジョンソンが、「父の日」を称賛する大統領告示を発して定められた。1972年には、国の記念日に制定された。
「父の日」の花はバラ
ソノラさんが、父の墓前に白いバラを供えたことから、とされている。
おとうさん、パパ、父(伯父)の絵本
お父さんと子どもたちのさまざまな関係を絵本のなかに見てみましょう。
パパとぼく
あおきひろえ(作・絵) 絵本館
朝、ぼくが一番に起きて、次に起きたのがパパ。ふたりで朝ごはん。「今日は何をしようか」 ドライブだ。
車にいろんなものをつめ込んで、出発だ! 望遠鏡や釣り竿や水筒…でも、地図はもっていかない。地図のない旅をパパとぼくはするんだ。線路に沿った道を行き、山や川を過ぎて行く。ぼくはうとうとしちゃうけれど、車は進む。小さな町に着いたパパとぼく。海岸で釣りをしたり、町のなかをぶらぶらしてみる。いいにおいのパン屋さん。美術館。メリーゴーランド。知らない町をふたりは満喫して、日が暮れる。一番星を先に見つけるのは、さあ、どっち? 今夜はここに泊まろうか……
36人のパパ
イアン・リュック・アングルベール(作・絵) ひろはたえりこ(訳)
小峰書店
ローラのパパは一緒に遊んでくれません。ローラは見つけた魔法の本を使って、パパをたくさん出します。ケーキを作ってくれるパパや船に乗せてくれるパパ。いろんなパパがいろんなことをしてくれたんだけれど、ローラはその相手をしていて疲れてしまいます。ローラは、パパを箱にしまってしまいます。そうしてから、気付きます。ローラの本当のパパもしまってしまったんじゃない? …実は、本当のパパはローラのことをこっそり見ていたんです。
うちのパパが世界でいちばん! パパのつかいかた33
ハリエット・ジィーフェルト(作) アマンダ・ハーレイ(絵)
きむらゆういち(訳) くもん出版
トランポリン、ふたあけき、エアコン、ムシよけ……ダンスパートナー、かんごしさん、ガイドさん、だいしんゆう。パパの使い方とされる33の項目が列挙されています。
「ダンスの相手はもちろん、パパ!」「 くすりより、パパの看病が一番!」「旅は、ぜったいパパとふたり」「大好きなとびっきりの親友、パパって最高!」なんて言われたら、パパはメロメロです。
裏表紙には、「パパのしくみ」「パパのご使用上の注意」も掲載されています。
「パパはママの厳しい基準を満たしているので、安全で丈夫」だそうです。
ラストには、「パパを大事にしていただけますように」との懇願のメッセージもあります。子どもたちに愛されているパパっていいな!
えいっ
三木卓(作) 高畠純(絵) 理論社
くまの親子が町へ買い物に行きます。ステッキをふりあげて、信号の赤を「えいっ」と青に変えてみせる、くまのとうさん。くまの子はとうさんは「すごい!」と思います。とうさんはステッキを使って、すごいことをいろいろ見せてくれます。帰りの電車のなかで、くまの子はとうさんのしたことを考えます。そして、なんかわかったような……家の玄関先で、くまの子はとうさんにあることを言い、「えいっ」と玄関のベルを押すの。さて……
ぼくの伯父さんは、のんきな郵便屋さん
ジャック・タチ(作・絵) 沼田元気(訳) 平凡社
フランスのサン・セヴェール村のお祭の催し物で、アメリカの郵便配達の記録映画が上映された。アメリカの最新式の郵便配達法は、村の郵便配達人フランソワがしているやり方とはスピードが違う。フランソワは、自転車でゆっくりめぐるやり方を実践中。村の人たちに、いつからアメリカ式にするのかと言われてしまって、フランソワは傷つきます。フランソワは、スピードを上げて配達したり、燃えている草の上を走ったり…川に落ちてしまったフランソワは荷馬車に乗った農夫に声をかけられます。自分のしたことを恥ずかしく思うフランソワ。彼は、田舎に暮らす自分にあった仕事のやり方でいこうと考えます。それは、アメリカの郵便配達人にはできない、フランソワ流のやり方。それが、最高なのさ!
カラーとモノクロで描き分けられた絵が、いいムードを出しています。
ジャック・タチさんは、映画「ぼくの伯父さん」(’58)シリーズの監督・脚本・主演をつとめた方。(むかし見た、なんともとぼけたあの映画を思い出しました)
やっぱりしあわせ、パパブタさん
アイナス・ヴォージュラード(作・絵) 石津ちひろ(訳) 徳間書店
パパブタさんには、73匹の子ブタがいます。子ブタたちを連れてお散歩です。山の上にある小屋を見つめて、パパブタさんはしみじみと言います。「あんな所に住んでみたかったなぁ」のぼる朝陽しずむ夕陽を見て暮らすしあわせを、子ブタたちに語ります。子ブタたちは言います。「じゃあ、やってみよう!」そして、小屋のなかにぎゅうぎゅう詰めになって山の景色を眺めてみると、とてもしあわせな気持ちになったのです。そして、つぎに……
コメント